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『雨引の里と彫刻2013』(2013年9月22日(日)-11月24日(日) 9:00-17:00)
サイト:http://members.jcom.home.ne.jp/amabiki/index.htm

の特集をお届け致します♪

『雨引の里と彫刻』は茨城県桜川市の旧大和村の里山や集落を舞台に、初回の1996年より作家さん達が主催となり、地元の協力を得ながら運営されてきた彫刻展です。

当初7人の石彫家さんで始まったこちらの彫刻展は、第9回目であります2013年は38人もの作家さんが参加されています。旧大和村地区の自然溢れる里山一帯が展示会場となっており、思い思いの場所に作家さん達が作品を展示なさっています。全行程は約13km、所要時間は車を使った移動で約3時間と、これだけでも会場が大変広い事がお分かり頂けると思います。この広い会場を、里山の自然、そして秋の風情を楽しみながらオリエンテーリングのように作品を巡る事が、この彫刻展の醍醐味にもなっているそうです。
それでは38の作品の中から、いくつかご紹介していきましょう。

【作品No.1】國安孝昌さん
『雨引く里の竜神2013』
素材:丸太、陶ブロック、単管
作家さんのひとこと※雨引の里と彫刻サイトより引用させて頂きました。
『心静かに雨引の里を巡って歩くと、風景のどこそこに地霊というべき聖なる空間を感じ見つけ出すことが出来る。2013 のこの場も私には雨引く精霊を感じる特別な場所である。場と私の制作が、願わくばひとつになって見えれば幸いである。』
会場巡りをした時はまだ製作途中で、作家さんが作業なさっていらっしゃいました。こちらの作品、大変大きいです!竜が巻きついている様に見え、迫力に圧倒されそうな作品です。

【作品No.3】菅原二郎さん
『内側のかたち-13PLS』
素材:石灰石
作家さんのひとこと
『今回使った石は大理石よりもやわらかい素材のため、形をなるべく大きくとり、本来は細くしぼるべきところも素材の持つ強度とのかねあいの中、自分が感じる可能と思われるところまでとし、内側の曲面が持つ柔らかさの表現を重視した。』
赤と白の色合いと、外側の直線・内側の曲線のコントラストが目を引く、色鮮やかな作品です。

【作品No.5】戸田裕介さん
『水土の門/天地を巡るもの』
素材:鉄、塗料、洋箔( 真鍮)、金箔
作家さんのひとこと
『水土(すいど)」とは、 近世まで、「自然環境」や「風土」などと同意義で使われた言葉ですが、ここでは「水」と「土」の意味です。水循環、物質循環、私たちを取り巻く世界では、様々なものがゆったりと、あるいは猛スピードで絶えず巡り続けています。』
遠めにも大変目立つ作品です。
彫刻の下に流れる水路も合わせて一つの作品なのかなーと思いました。

【作品No.6】和田政幸さん
『しゃもじ』
素材:鉄
作家さんのひとこと
『薄い鉄板で箱を作っています。今回は試行錯誤の結果、下の楕円は1.6mm 厚、上の楔状の棒は1.2mm厚で作りました。
見晴らしの良い場所を選びました。』
広い田んぼの中に展示されているこちらの作品は、作家さんのおっしゃる通り、作品からは旧大和村地区の里山と筑波山から連なる山々が一望でき、作品と風景とを一緒に鑑賞したい作品です。

【作品No.11】志賀政夫さん
『風の色をみんなで眺める』
素材:木
作家さんのひとこと
『ちょっとイスに腰を下ろし、風の色を眺めてみましょう。
昔の記憶がよみがえります。
木の葉のささやきが周りをおおいます。
風の色が通り過ぎるでしょう。』
林の中に展示されており、作家さんの言葉通りにイスに腰掛けて鑑賞するのも良いと思います。
左の写真はイスからの景色。木々に囲まれながら、通り過ぎる風を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【作品No.13】中村洋子さん
『「蒼い空、薄雲よ。ひゅうら、ひゅうら、ツテン、テン。」』
素材:ステンレスメッシュ
作家さんのひとこと
『こんもりした林。ひっそりとした木の幹に立ちはだかる蜘蛛。そして寄り添うように聴こえてくる、やしこばばの唄が。
「杢さん、これ、何?……」と小児が訊くと、真赤な鼻の頭を撫で
て、「綺麗な衣服だよう。」           泉鏡花『茸の舞姫』』
泉鏡花の短編『茸の舞姫』をモチーフに作られた作品と思います。この小説の主人公『杢若』の故郷(さと)に迷い込んだような、不思議な感覚になる作品です。

【作品No.17】中井川由季さん
『あいまいな接合 木立の下に』
素材:陶
作家さんのひとこと
『「あいまいな接合」と名付けた作品を、形や大きさを微妙に変えながら昨年より作り足しています。一つ一つ似ているけれど違う形がゆるやかにつなぎ合わせてあり、その場所に合わせて自在に変えられるという作品です。今回は木立の下に百個ほどを繋いで置きます。』
『似ているけれど違う形』『ゆるやかにつなぎ合わせる』『自在に変えられる』という所が人と人との繋がりの理想のようにも思え、見る人の考え方、感性によって色々に捉える事ができる作品だと思います。

【作品No.19】高梨裕理さん
『深い水 II』
素材:楠
作家さんのひとこと
『林の中に入ってみる。木に出会う。そして見上げる。』
こちらは他のメディアさんでも紹介されていた作品です。外から見た時と中から見上げた時と、2通りの楽しみ方ができる作品です。

【作品No.23】サトル・タカダさん
『再生』
素材:ステンレス鋼、鉄骨、ウインチ、ワイヤー
作家さんのひとこと
『卵の形体を生命の象徴として表現しました。池の中に設置したのは生命の源でもあり水面の光と割れ始めた卵が再生された“ 何か” が興味を見る人達に持たれる事でしょう。構造美とこの環境が彫刻の意味を深いものになれば良いと思います。』
こちらも大変目を引く作品です。
自然に囲まれた池で育まれた未来を感じさせる銀色の卵。発展の過程で現代人が捨ててきた、懐かしくて温かい“何か”が再生される様な気がします。皆さんは一体何が生まれてくるとお感じになりますか?

【作品No.25】栗原優子さん
『閃光、瞬間落下』
素材:伊達冠石
作家さんのひとこと
『遠くの雷鳴。
のちに、閃光。
夜を一瞬で朝に変え、かたちないものを突き刺して消えた。
朝は静かに夜へと戻ったが、刺さったなにかは消えなかった。』
そば畑の中に、切り取られたような土の空間と壊れたように作られた作品は、落雷の凄まじさを感じさせてくれるようです。

【作品No.28】岡本敦生さん
『風になろうとしている』
素材:白御影石
作家さんのひとこと
『以前展示した場所です。荒廃が進み、今や人の痕跡さえも消え去ろうとしています。一つの作品プランがあって敢えてこの場所を選んだのですが、道半ばにして長期入院せざるを得なくなりました・・・。』
人が住まなくなり、だんだんと朽ちていく古い民家の前に、はっきりとした存在感を持って立つ石。不思議な光景です。

【作品No.29】西成田洋子さん
『記憶の領域2013 里に棲む』
ミクストメディア
作家さんのひとこと
『深海にまだ見ぬ生物がいるように、私たちを取り囲む緑にも息を潜めて存在するものがあるかもしれない。』
こちらは上の古い民家の裏手にある納屋に展示された作品です。
こちらの空間のどこまでが作られたものか曖昧な所が面白く、昔の日本の“闇”に潜んでいたもの達の息遣いが聞こえてきそうな気がします。

【作品No.38】村井進吾さん
『黒体-13B』
黒御影石
作家さんのひとこと
『手入れの行き届いたこの小さな竹林に、異物を持ち込むと決めた時からあるためらいは今も続いている。』
竹林の中での存在感が目を引く作品です。こちらの作品は最初見た時、全く石だと気付かず、もっと柔らかな素材のもので作られていると思っていました。


いかがでしたでしょうか。ご紹介した作品の他にも、興味深い作品がたくさんありますので、お休みの日には散策がてら、彫刻展に足をお運びになってはいかがでしょうか。行程はちょっと複雑ですが、赤い看板で作品ルートの案内があちこちにありますので、迷う事はないと思います。
インフォメーションセンター(大和ふれあいセンター「シトラス」1F)では、展覧会用に貸し自転車の用意がありますので、自転車で1日掛けてゆっくりと作品と里山の自然を楽しむのも良いですし、自動車で回られるのも良いですね。(自動車ですと道が狭かったり、作品近くに駐車スペースが無い場合もありますので、ご注意ください。)

日曜日には、ワークショップが開催されたり、ボランティアさんによる大和撫子庵(休憩所、お茶のサービス、会場のルートガイドなど)の開店、手打ちそば実演販売などもやっているそうです。
また、11月3日(日)には参加作家さんの自作解説を聞きながら全作品を巡るバスツアーも行われますので(要予約:インフォメーションセンターにて受付)、作品に興味がある方は是非ご参加になってください。これだけの作家さん方の自作解説を聞ける機会はなかなか無いと思いますよ(*^_^*)。


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